2020年12月18日 22:26















ロクロ引きをするとき…
「ギュイーンときて、グイーーン」
あくまでも感覚的にやる。何度も。
そしてたまに…
「このとき、うつわの外側にある左中指は下段で待機しているんだな。動かしてはいけないってことか。
次にうつわの内側にある右中指で外側ギリギリまで土を寄せていく。このとき自分は右中指を上げていくのが少し早いかもな。
次は思ったより外に土が膨らんできてから土を伸ばしてみよう」
こんな感じで、自分の手の動き、手癖、指の動き、指のどこを使っているのかに至るまで、自分が無意識でおこなっている行動を注意深く、自分自身を真上から観察するようにチェックするんです。
確認作業が終わったら「ギュイーンときて、グイーーン」確認した手つきを少しだけ意識しながらまた感覚的にやる…
を、繰り返す。
「感覚だけ」より
「誰かに教わったものを小手先だけ」より
自分の手が今何をしたのか、自分の動きを自分で確認し理解する。
これ、『土との対話』ですね。
そして「土との対話」=「自分との対話」でもあるのだと思います。
断言します。これを繰り返すと確実に技術が向上します!
これはロクロ引きに限らず、手捻りも、削り作業も通用する技術向上のテクニックです。
いや、生活そのものに使える技術!なはず。
なぜなら…
僕は陶芸をやっていく中で自然と覚えた行動だけど、こういう自分自身の無意識行動を客観視してみることを心理学用語で「メタ認知」って言うんですって。
ビジネスや対人関係を柔軟に対応し、しなやかに生きていく為にとっても役にたつことらしいですよ!
ま、わたくしはおおむね。陶芸でしか使ってこなかったかもな。メタにんにん(-_-;)
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